〔瑠璃姉!!〕
響が怒ってるのは十分わかってた。
『響?俺達は真実を二人から聞かされそして謝罪を受けた。人の辛い気持ちを解るのは同じ辛さを知ってる俺達だと思うんだ…』
違うか?と晧覬は響に言い話を続けた。
『俺も昴も達哉の死後、苦しんだ…それ以上に当事者の瑠璃成瀬、芹澤は苦しんだんだよ…。婚約者を亡くした瑠璃と芹澤。妹を亡くした成瀬そして弟を亡くした俺…。俺を庇った昴…。みんなが達哉達の死を悲しみ苦しみそして憎んだ…。でも成瀬と芹澤が真相を真実を俺達に話してくれて謝罪してくれた。それだけでも進歩したと思わないか?普通なら真実が解っても言いに来る事なんてしない筈だゾ!それを二人は琉偉の親父さんを通して俺達に謝罪して来たんだ。』
晧覬は響に話した。
『俺達も正直、悩んだよ…。琉偉達も響みたいに反対した。でも瑠璃が同じ辛さや痛みを知ってるのは同じ境遇の人にしか解らない。【人を攻撃する事より人を許す気持ちの方が大切なんだよ…】って瑠璃が言って瑠璃自身が辛く悲しい一番嫌な思いをしたのに瑠璃がそう言って二人を許し受け入れたんだよ…』
晧覬は優しい目差しを響と蒼空に向け話した。


