「……な………」
顔から火が出る。
「あっ!!あなたには関係ありません!!」
何でシンちゃんのこと知ってるの!!!???
ベッドが大きすぎる上にクッションがよすぎて、なかなか出られない。上体を起こして少しずつベッドから出ようとしていた私。
ベッドに近付いた。
バッ!!とそのまま押し倒される。
「シンちゃんごめんねって、寝言で3日3晩、うなされて聞かされりゃ、気にもなるだろうが??彼氏か!?あのときの男はマサトとか言ったよな」
「みっか…??」
そんなに寝てたの!?
というか。
「あのとき…叶多さんのことですか??」
他に男の人と言えば叶多さんくらいしか思い付かない。
「叶多、そいつのことはわかるのか?!わざと言ってんじゃねえだろうな」
「やだっ…」
押し退けて逃げようとした。
思い出せない。いや、
思い出したくない。思い出しても傷付くだけだと脳が拒絶している。