ふと顔を横に向ける。
ぼんやりした頭で、暫し見つめるけれど。
知らない人が。
知らない男の人が横たわっている。というか添い寝??している。
こちらに向いて眠っている顔。
目が少し潤み、涙が伝った跡がある。
―――きれいな顔。
睫毛が長くて鼻筋の通った、いわゆるイケメンだ。
けれど。
なぜに。
この状況はどういうことか!?
「!!!!????」
思わずガバッ!!と飛び離れる私。
服は。着ている。ネグリジェらしい。もちろん自分のものではない。
ふと、気配に気付いて目を開けた男の人。
「………?!目が覚めたのか!??」
「どどど、どちらさまですかっ!?ここはどこですかっ!?」
「…!???お前何言って…」