微かに逆らって体を離したとき。
―――煙を吸ってしまった。
「………っ!?」
頭がくらくらして、
意識が―――なくなった。
「!?おい!!しっかりしろ!!だから言ったじゃねえか!!」
何か叫ぶように言っている真部さんをぼんやりする意識の中で感じていた。
―――ああ、
このまま真部さんの腕の中で死ねたら本望だ。
シンちゃんごめんね、
生まれて初めて生身の男の人に恋しちゃったみたいだけど。
やっぱりダメみたいだよ。
お母さんをよろしくね。
いや違う。お姉ちゃん。
お母さんをよろしくね。
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