晃に好きな人がいるとわかって落ち込む。

でも、今は皆いるし泣くわけにはいかない。

私は涙が溢れそうになるのを必死で堪える。



「それより、飯!腹へったよ!」


「晃まだ食べてないからな」


「そうだよ!たく昼休みに呼び出すなっての!」



そんなこと言いながら、呼び出されたら絶対行くくせに。



「晃、その子の気持ちも 考えてあげなよ」



………彩夏?



「どういう意味だよ」


「その子は勇気だして告白したんだよ!それなのに昼休みに呼び出すななんて最低だよ!」


「何が最低なんだよ」



あっ!また言い争いが始まる止めないと!

そう思ってたのに、彩夏がいった言葉に私は彩夏達を止めることができなかった。



「晃、あんたは経験したことないだろうからわからないんだろうけど……好きな人に告白するときってねすごく怖いんだよ。」


「意味わかんね。何が怖いんだよ」


「振られるかもしれないから。告白してOKもらえる人もいるけど、振られる人もいるんだよ」



そう、振られるのが怖い。

だから私はいまだに晃に告白できてない。

だって、告白したら私達は今まで通りじゃいられない。

私はこの関係を壊したくない。

振られるのも怖いけど、きっと晃に告白しない理由の一番はこの関係が壊れてほしくないからだと思う。



「そっか、みんな色々考えてるんだな。あんなこと言ってごめん」


「わかったならよし!」



彩夏は満面の笑みでそう言った。