学とラウンジのソファーに座れば、不機嫌な私を抱き寄せる。



「怒るなよ、葉月。」


「何で許したのよ。」


「葉月もやり過ぎだ。」


「あんな男は出入禁止にするべきよ。」



私達は肩を寄せ合いながら、お互い喧嘩口調で話している。



「ははっ、どっちなんだよ。喧嘩してるのか?それともアマアマなのか?」



私は辺りを見渡せば、いつものイケメン集団がニヤニヤとしている。



「入ってくるなり言い合いながら、肩を抱き寄せて座ってるし。」


「お前ら、何だよ?」



健と優翔がニヤニヤとしている。チラリと駈に視線を向けた。



「駈さんはあの男は出入禁止にするべきだと思うよね?」


「ああ~、美月ちゃんの………。」


「学は許したのよ?信じられない。」



私はソファーに凭れて不貞腐れた。隣の学が頭を撫でて機嫌を取ろうとしている。


学を横目で睨めば、大きな溜め息を吐いていた。