イタリアンのお店でお洒落な感じだ。



「誠、誰と来たのよ。」



カラカイ混じりで言えば、誠がにっこりと微笑んだ。



「可愛い彼女。」


「ふ~ん、彼女ね…………。大事にね?」


「心外だな?俺は葉月と違って大事にしてるよ?」


「どういう意味よ。」


「そのまま。葉月は恋愛に冷めてるからな。まあ、お袋の…………。」


「誠!」



私は誠を睨めば、笑って誤魔化している。



「お袋の?」


「何でもない。」



学の視線が私から誠に向けられるが、誠が首を大きく振った。



「プライベートな話だから。本人に聞いて?」


「………。」



私達はお勧めのランチを注文した。誠は誰とでも仲良くなれるタイプだ。


すっかり優翔、健と仲良く話をしている。



「っで、何で葉月と篠崎さんが付き合ってるの?」



鋭い突っ込みに学を見上げた。すると学も私を見ていた。



「俺の一目惚れ。」



学が誠に視線を向けて答えた。誠は納得したのかしないのか、それ以上は突っ込まなかった。