目がダイヤ型に光るスタンプまで貼り付けて戻ってくる。



(…面白いヤツだ)


正直者というか素直というか。



(要するにいい子なんだよな)


俺みたいに曲がりくねってない。

何でもストレートに捉えて、必死で受け止めようとしている。




(…さて、今夜は何を食べに行くべきか)


なるべく胃に優しい物の方がいいだろう。

一杯飲みたい気分ではあるが、芦原にはアルコールは無理かもしれない。



(彼女に任せてやるか)


そう思ってメッセージがくる前に部署を出た。

エレベータが一階に着いて直ぐに、『正面玄関の外にいます』とメッセージが流れてきた。


思ってた以上に早い支度に何処か胸を弾ませる。


芦原の明るい髪色を思い出しながら正面玄関へと歩き始めた。



(言葉を詰まらずに話せるといいが…)


祈りながら、彼女のいる場所へと急いだーー。