(不思議だな…)
どちらも同じ人間なのに掴み所がなくなる。
元からそういう人ではあったんだけど、この最近、課長のプライベートに触れることがあったせいか、妙に違う雰囲気を感じ取ることが多かった。
私の知ってる課長とは別人のようなところも見えて、思ってた以上に近い存在だと錯覚してた。
(このミステリアスなところが本来の古手川課長だ。彼が見せてる顔を全て本物だと思ってちゃいけない)
のめり込まないようにしようと改めて気を引き締めた。
新年会が済んだら課長との接点が無くなるんだから、気合を入れて頑張ろうと思い直した。
新年会は賑やかな雰囲気で始まった。
営業部全体の会にしたから、普段は話さない営業推進課の人達にも触れ合える。
その中でもやっぱり課長の周りには女子が大勢集まってる。
それを遠巻きに見つめながら懸命にお酒を注いだり料理を勧めたりしている私。
未希が呼び止めて、「少しは食べなさいよ」と言ったけど、予約の電話以外は募集要綱を作っただけの私だ。
「皆が食べてからにする。私のことは気にしないでいいから未希もしっかり食べて飲んで」
ビールやワイン、カクテルなんかもあるよ…と勧めると、「なんだか翼だけが動いてるみたい」と言われた。
課長は動きたくても動けないだけよ…と話し、丸いトレイにカクテルを持って配布して回った。
どちらも同じ人間なのに掴み所がなくなる。
元からそういう人ではあったんだけど、この最近、課長のプライベートに触れることがあったせいか、妙に違う雰囲気を感じ取ることが多かった。
私の知ってる課長とは別人のようなところも見えて、思ってた以上に近い存在だと錯覚してた。
(このミステリアスなところが本来の古手川課長だ。彼が見せてる顔を全て本物だと思ってちゃいけない)
のめり込まないようにしようと改めて気を引き締めた。
新年会が済んだら課長との接点が無くなるんだから、気合を入れて頑張ろうと思い直した。
新年会は賑やかな雰囲気で始まった。
営業部全体の会にしたから、普段は話さない営業推進課の人達にも触れ合える。
その中でもやっぱり課長の周りには女子が大勢集まってる。
それを遠巻きに見つめながら懸命にお酒を注いだり料理を勧めたりしている私。
未希が呼び止めて、「少しは食べなさいよ」と言ったけど、予約の電話以外は募集要綱を作っただけの私だ。
「皆が食べてからにする。私のことは気にしないでいいから未希もしっかり食べて飲んで」
ビールやワイン、カクテルなんかもあるよ…と勧めると、「なんだか翼だけが動いてるみたい」と言われた。
課長は動きたくても動けないだけよ…と話し、丸いトレイにカクテルを持って配布して回った。

