『コーン』な上司と恋なんて

私はダメだなぁ…と思いながら帰り、せめて募集要綱くらいは作ってみるかとノートパソコンを開く。


決まったお店は小洒落た感じの欧風料理店だった。

一皿ずつの量が多くて、どれもいい味だと課長は言ってた。


店のホームページを見ながら誰とこんな店に行くんだろうと思う。

パーティーメニューの他にもカップル向けやファミリー向けの料理も出来ます…と載ってる。

写真にはカップルで訪れた時のテーブルセッティングも写してあり、その雰囲気の良さにも憧れる。



(いいなぁ。課長と二人で食べたくなるお店だなぁ)


新年会だと賑やかになってしまうけどいいでしょうかと話すと、貸切にしますね…と電話に出た人は言ってた。



(感じのいい人だったなぁ)


会社名を名乗ったら「ああ、あの化粧品会社ですね」と言われた。

自分も愛用者の一人ですと話し、直ぐに予約を受け入れてくれた。


オーナーの奥さんだろうかと思いながら電話を切った。
でも、そこへ行って違うんだと知った。



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木曜日の午後6時半、私は課長と他の参加者よりも一足早く店に着いた。

カジュアルダイニングと銘打った店内では、既に新年会の準備が着々と進んでいる。


出迎えてくれたのは予約の際に電話に出てくれた女性だった。

メインシェフをしていると自己紹介した金澤さんは、私にだけ「初めまして」と言った。