『コーン』な上司と恋なんて

アポ取りは私がすることになり、店を押さえてから参加者を募ろうと決めた。

新年会にはほぼ毎年全員参加してるから、今年も同じくらいの人数にはなるんじゃないだろうか。



「今日中に電話かけておきます。決まったらまたお知らせします」


「うん。よろしく」


課長の番号は登録してる。
これまではメッセージの一つだって流したこともないけど。



(もしかしたら初メッセできるかも!)


ウキウキしながら午後の仕事を張りきってやった。
こういうことでも無ければ仕事もやる気にならないんだ。私って人は。



就業後、課長に教えてもらった店の番号をタップした。
年末から新年会の予約を入れてるオフィスが多くて、3軒目でようやく店が確保できた。


課長に教えておこうとLINEのアプリを起動させる。
何と打てばいいか迷い、無難に店の名前とそこに決定しました…と伝えた。


課長はまだ仕事をしてるのか、なかなか既読にならない。
ジリジリと見つめてても画面が暗くなってしまうばかり。


(もういいや)


諦めて帰り出した時だ。
短い着信音が鳴り、直ぐに画面を開いて見た。


『お疲れ。じゃあ次は参加者募集だな』


親指を立てたスタンプが貼られてる。
私の思う以上に課長は気さくな人だ。


『はい!』


何らかのリアクションをスタンプで表現しようかと思ったけど、迷うばかりで何も貼れずに送った。