『コーン』な上司と恋なんて

「姉夫婦と甥っ子と両親です。大晦日の夜に氏神様へ参って、初日の出を見てから他の二社参りをして帰るんです。だから、おせちやお雑煮を食べるのはお昼くらいになって……」


気がつけばベラベラと元旦の話をしていた。
課長がニコニコしたまま話を聞くもんだから、つい話し易くて喋ってた。


「……か、課長は?あのお稲荷さんに参りましたか?」


あそこがきっと氏神様なんだと思う。
20分もしないうちに車で往復できる位置に家があるんだから。


「参ったけど人が押し寄せてて大変だった。あそこは正月だけは人気が高くて、やたらと人が集まるんだ」


観光バスも次から次へと来るらしい。
その話を聞いたらこっちも目を見張ってしまう。


「ご利益があるんですね〜」


「だといいけどな」


冷静な課長の答えに気まずい思いがする。

私は地元の人間じゃないから神社が大きいというだけで何だか願いも叶いそうだと思うけど違うんだろうか。



「お待たせしました」


いい具合にパスタが運ばれてきた。
課長は食べようと言い、カトラリーケースからスプーンを取って渡してくれる。



「頂きます」


久しぶりに食べるカルボナーラは濃厚な味付けで美味しかった。

この店のはベーコンも厚くて食べ応えがある。


食後のコーヒーを飲みながら課長の知るお店から新年会の候補を3軒ほど選んでランチタイムは済んだ。