新年の仕事始めは社長の訓示から始まる。
「天然素材を使った肌に優しい化粧品をこれからも開発し続け、自信を持って売り込んでいきましょう」
激励を受けて解散となった。
その後はそれぞれの部署に戻り、仕事を始めるんだけど。
「あーどうにも休みボケって感じ」
「うん……ヤル気湧かないねー」
キビキビ働く人なんて誰もいない。皆どこかぼぅっとしてる。
「ねぇねぇ、クジ引いて」
同じ部署の子が箱の中に折りたたんだ紙を乗せて回ってきた。
「何のクジ?」
未希が一枚を取りながら尋ねる。
その答えも待たずして、自分も1枚取った。
「新年会の幹事決め。紙を開いて赤マルが付いてたら幹事よ」
「ええっ、じゃあコレってそう?」
紙を開いたら赤い丸が見えたからやな感じがする…と思った。
「ビンゴ!幹事の一人は翼ね!」
自分でなくて良かった…と安心する未希。
代わろう…と言うのに、絶対にヤダと言うから参った。
「もう一人いる筈よ。誰だろう」
部署の中を見回し、「あっ」と叫んだ未希が見つめてる先は……
「えっ…俺が幹事?」
驚いてる声の主を振り返って胸が鳴る。
部署の上座に位置する人が、赤マルの付いた紙を持ってた。
「翼、ツイてるじゃない!課長と幹事だよ!?」
「えっ…それってツイてるの!?」
振り返ると未希が「勿論!」と頷く。
「天然素材を使った肌に優しい化粧品をこれからも開発し続け、自信を持って売り込んでいきましょう」
激励を受けて解散となった。
その後はそれぞれの部署に戻り、仕事を始めるんだけど。
「あーどうにも休みボケって感じ」
「うん……ヤル気湧かないねー」
キビキビ働く人なんて誰もいない。皆どこかぼぅっとしてる。
「ねぇねぇ、クジ引いて」
同じ部署の子が箱の中に折りたたんだ紙を乗せて回ってきた。
「何のクジ?」
未希が一枚を取りながら尋ねる。
その答えも待たずして、自分も1枚取った。
「新年会の幹事決め。紙を開いて赤マルが付いてたら幹事よ」
「ええっ、じゃあコレってそう?」
紙を開いたら赤い丸が見えたからやな感じがする…と思った。
「ビンゴ!幹事の一人は翼ね!」
自分でなくて良かった…と安心する未希。
代わろう…と言うのに、絶対にヤダと言うから参った。
「もう一人いる筈よ。誰だろう」
部署の中を見回し、「あっ」と叫んだ未希が見つめてる先は……
「えっ…俺が幹事?」
驚いてる声の主を振り返って胸が鳴る。
部署の上座に位置する人が、赤マルの付いた紙を持ってた。
「翼、ツイてるじゃない!課長と幹事だよ!?」
「えっ…それってツイてるの!?」
振り返ると未希が「勿論!」と頷く。