タイムリミットは君にサヨナラをするまで。


「ほんと急に新しい情報言うのやめてよね」

『ごめんなさい。気を付けるわ』

「まったく」


職員室へ向かいながらゼテルアさんを説教する私は、はたから見るととても危ない人にみえるだろう。


ひとり勝手に喋っているのだから。その上怒ってる口調だ。


絶対怪しまれるに違いない。


周りに人がいないだけで幸いだけど、今度から気を付けようと心に誓った。


えっとなんだっけ?


私の名前が“佐來あゆな”で、転入生。


そして家族は弟と2人暮らし、ということらしい……。
両親は事故で亡くなったという設定で。


なんかすごく貧しい女の子っぽくみえる?


気になることといえば一つある。



「弟って誰」

『それは後で話すわ』

「えー、今がいい」

『ほら、控え室入って。たぶんもう少しで先生が来るわ』


そう言われるとさっきのように背中を突かれてドアの前スレスレに立たされた。