タイムリミットは君にサヨナラをするまで。



私たちは大部屋を目指して歩きにくいフワフワした雲の上を歩き進む。


今歩いているこの地面。
やっぱり本物の雲らしい。


聞いたときは笑ってしまった。
あまりにも非現実的で信じ難い事実だと思ったから。


でもこの踏んだ感覚が本物であることを実感させられる。


隣で勝手に喋っているゼテルアさんは、
どの角度から見ても美しい。


長身でスタイル良くて、
綺麗だなんて羨ましすぎる。


私も長身だけど、スタイルは全然だ。
どこにでもいる平凡な体型。


別にこの容姿に不満はないけど、女の子だから可愛くいたいと思う。


好きな人が出来てからは、一応身だしなみには気を付けているし。


それでも、もっと綺麗で可愛かったらこんな苦労することはないんだろうな。



そんなことを思いながら、
楽しそうに笑う横顔を眺めていた。