タイムリミットは君にサヨナラをするまで。


「亜優奈、おばあちゃんに感謝しなきゃね」


そう言って笑う彼女は空に向かって「ありがとうございます」と呟いた。


そうだよね。
おばあちゃんが現れなかったらもしかしたら私は今もこうして話していなかったかもしれない。

先生も言っていた。

これは奇跡だと。



「早くちゃんと元気になって学校行きたいな」

「そうね。ほんとあんたが居ないと寂しいから早く元気になってよね」

「お!おお!!」

「ばか。そんな目で見てくんなっ」


恥ずかしがる歩未が勢いよく立ち上がる。


いい事が聞けた私は頬の筋肉が緩みっぱなしだ。


帰り際に爆弾発言を言われないうちは。