タイムリミットは君にサヨナラをするまで。


考えた末思い出したのは夢だ。

その夢がなんだったのかハッキリしないのが惜しい。


でも、夢の中の私は別人だった気がする。

そりゃもう飛びっきり可愛い生き物だった。

もちろん人間。

夢の中には歩未と幸太郎も登場してた。


あと小さな男の子とか?

あとお祭りっぽい場所にも行ってた気もする。


他は……。



「亜優奈どうかした?」


傍にある椅子に座りながら顔を覗いてくる彼女に首を傾げる。

幸太郎は用事があるからと病室を出て行った。


ほんの少し残念な気持ちになる。



「ちょっとー、私が聞いてるのにアイツのこと考えてるんじゃないでしょーね?」

「へ?え、あー……ごめん?」

「ったく!いくらねえ好きだからってあんな顔されちゃ私が邪魔してるみたいじゃない」

「わーーー!ちょ、変なこと言わないでよっ。まだいたらどーすんの!?」

「変なことは言ってないよ。ほんと早く付き合いなさいよ。見てるこっちがイライラする」

「はい?」