タイムリミットは君にサヨナラをするまで。


なんだか最期のお別れみたいな心境になっているのは気のせいですか?


ゼテルアさん。
私って本当はどうなっているのかな?

生きてるの?死んでるの?


新太の言葉が気になってしょうがないよ。



「あれ?新太と浜仲は?」


出店を回っている最中、ふたりが居ないことにやっと気付いた幸太郎。

見上げると目が点になって首を傾げる姿に思わず胸がキュンとなった。


「お腹すいたから何か買ってくるって言ってさっき行っちゃった」

「あー……なるほど。新太は荷物持ち、と?」


新太には悪いけど俺じゃなくて良かった〜と本音を漏らす彼に笑ってしまう。


相変わらず本音が飲み込めない人だなって。


正直者で嘘が付けない彼だから。
ま、余計なひとことは願い下げたいんだけどねっ。



「佐來さんなんか欲しいものある?」

「え?」

「なんか急にアレやりたくなっちゃったんだよねぇ」


アレと言って指を差したのは射的だった。

両手首をぶらぶらさせて射的のおじさんに声をかける幸太郎がまた「何が欲しい?」と聞いてくる。


2段のひな壇に均等に置かれてある景品たち。


その中から欲しいものを探すといっても私の中ではもう既に決まっていたりする。


近寄りながら目線はひとつの商品に釘付けだった。