「ゼテルアさん、私まだ終わらせない。終わらせたくない!
あんなこと散々言ったけど、私はちゃんと上に逝くためにがんばる!だからっ……!」

「あゆなんっよく言ったわ!その言葉を待ってたのよっ」


勢いよく抱きついてきたゼテルアさんを受け止めようと耐えるも支えきれずよろめいた。


耳元で鼻をすする音がしているから泣いているのだろう。


神様をこんなにさせてしまう私ってほんと馬鹿だ。


どうしようもない女だ。


そっとゼテルアさんの背中に手を回して私は謝る。


馬鹿な私に本気で怒鳴って怒って欲しいのに、首を横に振って「いいのよ」なんて言われてしまった。


その優しさが逆に心に良くなくて私は再び涙を流した。



ゼテルアさん、ごめんね。
また明日から最後の日まで頑張るから。


『佐來あゆな』として、このミッションを成し遂げてみせるよ。


そう神様に誓った今日の空はきっと綺麗な星空が瞬いているだろう。


だって、笑っているゼテルアさんはとても輝いてみえたから。