帰ってきた私は疲れた体を早急に休ますためベッドに潜り込んだ。
「……ぅ、ぐすっ……」
なんで泣いてるんだろう。
嗚咽が止まらない。
溢れる涙は悲しみがこもったものだろう。
こんなにも苦しいんだもん。
2人があんな近くにいたのに、掛けられる声も、ぬくもりも全てが違った。
少し近づくことができたのは凄く嬉しいのに、なんでこんなに悲しいの?
生まれ変わった姿でいても、意味無いんじゃないの?
だって今の私は本当の私じゃないもん。
そう2人の様子を見て分かった。
幸太郎に想いを伝えるのに、私じゃない自分が言ってもそれはちゃんと告白になるの?
中身は私でも、外見は別人だ。
本当にこれでいいの……?
「もう、やめようかな……」
「じゃあ、終わらせましょうか?」



