空は濃いバラ色に染まっている。 海面が夕陽に照り映えながら、物静かな音を奏でていた。 俺しか知らない秘密の入り江。 落ち込んでる時、辛い時、何も考えたくない時はいつもここに来る。 引き寄せられるように波打ち際に近づく。 バッシュと靴下を脱いで砂浜に置く。 素足を波に浸した。 水の感覚が心地いい。 そのまま俺は何も考えず、海に体を沈めていった。