毒々しいほど、鮮やかな色が私の顔から落ちて
乾燥して荒れた肌を露にする。
「目、とじてますからねー?」
わざわざ30秒とか40秒ごとに言ってくるところ、
怪しすぎて何も言えない。
……見てるだろ、これ。
「見てるって言ってるようなもんだろ」
また振り返れば、指を顔に張り付けて
その隙間から覗き見をしてる。
素晴らしい、めちゃくちゃ素晴らしい。
素晴らしい程、ウザい。
「バレちゃいましたね」
悪びれもせずに、言われると咎められない。
それでバレなかったら、
余程の鈍感か、お前をオトしたい女子だ。
「肌を大切にするっていいですよね」
あー……
いちいち、うぜぇ。
初対面の生徒によく、ここまで言えるな。
ほんと、やりすぎで呆れ通り越して称賛するわ。
まず自分が称賛という言葉を知っていたことに感動だし。
居心地悪いから早くメイク落として帰ろ。


