祐次と初めての
クリスマス。
初めての初詣
甘いものが苦手な祐次に
おいしいって言ってほしくて
ちょっと苦めな
ガトーショコラを作った
バレンタインデー。
気付けば付き合って
明日で1年記念日。
せっかく日曜日なのに、
祐次は覚えてないのか
何にも言ってこない。
悲しかった。
そしたら、
12時ぴったりに
祐次専用の音楽がなったの。
ーー受信しました。
メールだ。
ー梨華。覚えてる?
今日で1年なんだよ。
梨華は、俺といて
幸せだったんかな?
それは梨華しか分からんけど、
俺は幸せだったよ。
これからも隣におってな。
好きだよ。ー
いつもは恥ずかしくて
好きとか口にしない祐次が
まさかこんな風に
思っていたなんて。
嬉しかった。
嬉しくて電話をしたの。
『もしもし?』
『祐次。ありがとう。』
『見たんだ。』
『嬉しかったんだよ。』
『そっか。』
『祐次?』
『ん?』
『あたしも幸せだよ。』
『うん。』
『ずっと一緒にいたいよ。』
『うん。』
『大好きだよ。』
『うん。』
祐次?
本当にこの時は
幸せだったの。
この幸せがずっと
続いていくって
本気で思ってたの。
甘かったね。
幼かったね。
今なら素直に言えるのにね。
不器用だったんだ。
クリスマス。
初めての初詣
甘いものが苦手な祐次に
おいしいって言ってほしくて
ちょっと苦めな
ガトーショコラを作った
バレンタインデー。
気付けば付き合って
明日で1年記念日。
せっかく日曜日なのに、
祐次は覚えてないのか
何にも言ってこない。
悲しかった。
そしたら、
12時ぴったりに
祐次専用の音楽がなったの。
ーー受信しました。
メールだ。
ー梨華。覚えてる?
今日で1年なんだよ。
梨華は、俺といて
幸せだったんかな?
それは梨華しか分からんけど、
俺は幸せだったよ。
これからも隣におってな。
好きだよ。ー
いつもは恥ずかしくて
好きとか口にしない祐次が
まさかこんな風に
思っていたなんて。
嬉しかった。
嬉しくて電話をしたの。
『もしもし?』
『祐次。ありがとう。』
『見たんだ。』
『嬉しかったんだよ。』
『そっか。』
『祐次?』
『ん?』
『あたしも幸せだよ。』
『うん。』
『ずっと一緒にいたいよ。』
『うん。』
『大好きだよ。』
『うん。』
祐次?
本当にこの時は
幸せだったの。
この幸せがずっと
続いていくって
本気で思ってたの。
甘かったね。
幼かったね。
今なら素直に言えるのにね。
不器用だったんだ。


