あの日の途中

「お前の元カノのかりんの友達の奏だよ。お前に用件があってきた。」
「あぁ!どっかでみたことあると思った!ってか何で俺の腹を蹴ったんだよ」
「ぼおっとして気味が悪い。気合いいれてやろうと思ってな」
「はぁ?しょうがないだろ?さっきバイトクビになったんだから」
「バイトくらい良いだろ?それよりよ、お前ベース弾けるんだろ?あたしのバンドのベースやってくれよ」
「絶対にやだ。そもそも友達の元カレなんかに頼む必要性がない。何でだよ。何で俺なんだよ」
「いや、、、あれだよ。ベース弾けるやつがお前以外に思い浮かばなくて」
「誰かいるよそんくらいお願いだから他当たってくれない?本当にやめてほしいんだ」
あぁもう最悪だ。かりんの話なんか聞きたくもないのに、その友達に会うなんて。そう思い家に帰ることにした。