「なっちゃん……っ」 「ふう……圭介、つぐみ?」 状況が分からないと言わんばかりの顔で、静かに私たちに歩み寄ってくるなっちゃん。 「ほのかは………まさか……」 ほのかちゃんのベッドを見て、何かを悟ったなっちゃんは、確かめる様に私を見つめた。 「…………ほのかちゃんがっ……」 圭ちゃんとつぐみちゃんから手を離して、なっちゃんに向き直る。 先を言わなきゃ……なのに、言葉に出来ない。 言葉にすることが、辛いっ。 それ以上を紡げない私の前に、なっちゃんが目線を合わせるようにしゃがみ込んだ。