「ただでさえ、この弱い体のせいで、2人には迷惑をかけてきたから……心配かけたくない。せめて、2人の望むように生きるべきだって、そう思って……」
「ふうは、それでいいのかよ?納得してねーから、そんな辛そうな顔してんだろ?」
「………それでも、私は……生き方を変えられないんだ」
諦めていたのかもしれない。
望む度に、手に入らない夢だって、失望するから。
だからこの籠の中で、少しでも癒されたいと、寄り添う人を探す。
本当の気持ちから、目をそらすために。
「ふう、お前……」
「なっちゃん、戻ろう。体、冷えちゃうよ」
その先は、言わないで欲しかった。
私は、止められない涙を頬に伝わらせて、先にベンチから立ち上がる。
そして、なっちゃんに手を差し出した。


