「なっちゃんが大きすぎるんだよ」
「あ?俺は普通だろ」
そんな会話をしていると、
「ふう姉、ただいまーって……なに、その男!!」
「あ、ほのかちゃん」
面会が終わったんだろうほのかちゃんが病室にもどってきた。
そして、ベッドサイドに座るなっちゃんを指さして口をパクパクさせる。
「しかも、手まで繋いでっ!!」
「あっ……」
なっちゃんと手を繋いだままなの、忘れてたっ。
それはなっちゃんも同いだったのか、慌てて手を離す。
「こ、これは握手の延長だ」
「うちのふう姉たぶらかすなんてっ!」
「おいふう、コイツお前の妹か?」
面倒くさそうに私に確認してくるなっちゃんに私は笑う。


