「だから、私たちの幸せになるところを、見届けてもらいたい」
「それなら心配いらねーよ。俺たちが一緒にいる限り、永遠にこの幸せは続く」
顔を見合わせて微笑み合いながら、私達は両手の指を1本1本絡める。
「ねぇ、なっちゃん」
「ん?」
「また、2人で旅に出ようよ。今度はもっと遠く、見たこと無い世界を見に行きたいな」
なっちゃんが教えてくれた。
この世界には、まだ見ぬ美しい景色がたくさんあるんだって。
「どこへでも、連れてってやるよ。俺達は自由だからな……」
「うん、私達は自由だもんね」
旅の果て、きみと築く砂の城。
儚く脆い私たちは、かつて海を目指してここへ来た。
2人、誰に邪魔されること無く、
どこまでも一緒にいられる、幻想の城。
だけど今は、あなたと生きるこの現実がたまらなく愛しい。
絶望ばかりだと思っていたこの世界には……。
永遠の愛に、希望のある未来、奇跡のような出会いに溢れている。
諦めかけていた夢の在処は、あなたの傍だった。


