「あのね、なっちゃん。私ね……倒れた時、本当はもう駄目かもって諦めそうになったんだ」
「ふう……」
なっちゃんが諦めるなと言ってくれたのに、それでも一瞬、怖くて弱気になってしまった。
「でも、ほのかちゃんが私の前に現れて言ったの。過去に囚われて、未来から目を逸らすなって……叱られちゃった」
「ハッ、ほのからしいじゃねーか」
すると、なっちゃんは可笑しそうに笑う。
ほのかちゃんがどんな風に怒ったのか、なっちゃんには想像がついたんだろう。
私たちの、大切な人だから……。
「なっちゃんの心の中にお母さんがいるように、私の心の中にもほのかちゃんがいる」
「ふう、それはちげぇーぞ」
「え……?」
「俺の中にも、ほのかがいる」
なっちゃんはそう言って自分の胸に手を当てた。
なっちゃん……。
そっか、私たちの中に……。
ほのかちゃんと出会った人達の心の中に、一緒に生きてる。


