「お袋が繋いだ俺の命の中に、お袋が生きてる。だからこそ俺は、誰より幸せになんねーといけねぇんだな」
「そうだね、なっちゃんはお父さんとお母さんに愛されて生まれてきたんだから……」
なっちゃんの命はお母さんの犠牲の上に生まれたんじゃないんだよ。
お父さんとお母さんの、愛の証だった。
「だから、俺も親父に全部ぶつけてきた。俺は、俺の中で生きるお袋と、親父、そんで好きな女のために幸せになってやるってな」
「なっちゃん………」
「これも全部ふうとの旅で、お前と出会って、恋をして……。自分でも気づかないくらいにこの世界でやりてー事があったんだって気づけたからだ」
なっちゃんはようやく、生きたい理由に気づけたんだ。
それも、私の存在がそう思わせたんだと思うと嬉しくて、また涙が溢れる。


