永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。




***


そして本八幡で乗り換えた私は総武線に乗り換えて千葉まで向かうと、さらに内房線に乗り換えた。


1時間48分かけてやっと、沖ノ島に行くための最寄り駅である館山につく。


「すみません、沖ノ島の方まで……」


そこでタクシーに乗って、私はひと息ついた。

携帯を見つめると、沖ノ島の到着は15時頃を予測してる。

電車とバスを使えば3時間くらいでつく距離だったんだと今初めて知った。


あの時は、なっちゃんが全部ナビしてくれたんだよね。

今はなんとなく、初めてのおつかいでもしてる気分だ。


「この寒い時期に沖ノ島に来るなんて、珍しいですね」


携帯を見つめながら苦笑いを浮かべていると、運転手さんが話しかけてきた。