永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。




「うぅ……」

「そんなに悩むかっ?」


真剣に悩んでいると、夏樹さんが慌てる。

そして、困ったように頭をガシガシと掻いた。


あぁっ、夏樹さんが私の優柔不断さに困ってるっ。

よし、ここはもういっそう……。


「では、なっちゃんと……」

「は!?」

「呼ばせて、いただいて…も……」


なっちゃんの顔が怖くなって、語尾が小さくなる。

そ、そんなに睨まなくても……っ。


「良くねーよ」


ですよね……。

でも、なっちゃん、可愛いのにな。


即答された私は、それでもなっちゃん呼びを捨てきれずに、説得する事にする。