***
「…………………」
瞼に滲む光に、私はゆっくりと目を開ける。
まだぼんやりとする頭で周りを見渡すと、夢の中と同じ、見慣れた病室。
だけどここは、ほのかちゃんがいた夢の中とは違うのだと、ちゃんと分かった。
「風花!!」
「良かった、目が覚めたのね!!」
私の顔をのぞき込む、お父さんとお母さんの顔。
2人の姿を見た途端に涙が溢れて、瞬きと同時に頬を伝い流れた。
ーーー私は、帰ってきたんだ。
「ただいま……お父さん、お母さん」
微笑めば、2人は涙を流して、横になっている私を抱きしめる。
最後に覚えてるのは、とてつもない心臓の痛みと、なっちゃんの顔。
もう駄目だと思ったけど……私はどうやら、助かったらしい。


