「今度は、自分の意思で……幸せになる」
私を抱きしめるほのかちゃんから少しだけ体を離して、その顔を真っ直ぐに見つめる。
そして強く、自分の意志を言葉にした。
「うん、そうだよふう姉」
「そのための道を、自分で掴むから……っ」
目の前で微笑むあなたに約束する。
この生涯をかけて、ほのかちゃんに誇れるくらいに幸せになるって。
「だから、見ててねほのかちゃんっ」
涙で歪む視界に、光り輝くほのかちゃんが見えた。
それは嬉しそうな笑顔で、最後に見た私を心配するような顔とは違う。
「ちゃんと、見届けるよ」
「ありがとう、私の大切で、大好きな……っ」
光が、強くなっていく。
それと同時に、ほのかちゃんの体は後ろの風景を映すほどに透けてしまっていた。
意識が、声が遠ざかる。
ねぇ、あなたは私の大切な妹で、お姉さんみたいな人。
ほのかちゃんから放たれた光が、私を優しく包み込んだ。
「ありがとう、私の大切で大好きな……お姉ちゃん…っ」
聞こえてきたほのかちゃんの声に、私は泣きながらそっと微笑む。
襲ってくる眠気に、怖さは無かった。
だって、私の心には、ほのかちゃんがいてくれるから……。
それに安心しながら、私はそっと意識を手放したのだった。


