「うぅっ、あぁっ!!」
痛いっ、苦しいっ!!
なにこれ、今までのとは違う痛みっ。
「ふう!!」
胸を押さえて、砂浜に倒れ込む私を、なっちゃんが慌てて抱き起こす。
痛みでなのか、怖くてなのか……涙が目尻からこぼれ落ちた。
「ふうっ、ふうっ!!しっかりしろ!!」
「あっ……く、うっ……」
もう、なっちゃんの名前も呼べない。
どうしよう、意識が朦朧としてきた……。
「ふうっ、今助けをっ……、ぐっ、がぁっ」
「ううっ………なっ…ちゃん…?」
助けを呼ぼうと体を起こしたなっちゃんが、うめき声を上げて、私の隣に倒れる。
それに、名前を呼ぼうとしたけど、声にならない。


