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想いを確かめ合った私達は、砂浜で砂の城を作り始めた。
私が作りたいと言うと、「子供か」と言ってなっちゃんはからかったけど、なんだかんだ言って付き合ってくれる。
「ここでトンネル作るんだよ」
「トンネル?せっかく作ったのに……」
なっちゃんは、一緒に作った砂の城に穴を開け始めた。
というか、なっちゃんの方が本気で遊んでる。
それが何だかおかしくて、笑ってしまった。
「ふふっ」
「おいコラ、なんで笑ってんだよ」
「なんだかんだ言って、なっちゃんの方が楽しんでるから」
私もなっちゃんの反対側から穴を掘る。
すると、なっちゃんは罰が悪そうな顔をした。
「う、うるせぇ、ふうの為だ」
「はいはい」
本当は楽しいくせに。
でもそんな、なっちゃんの恥ずかしがり屋な所も好き。
「馬鹿にすんな、ふうのくせに」
「ふふっ」
不貞腐れるなっちゃんを、私は幸せな気持ちで見つめた。
なんだか、この時間が終わってしまうのが寂しい。
この旅がここで終わりなのは分かってたのに……。


