「だからね、私もなっちゃんを守れるくらい強くなりたいって思った」
「もう、守ってもらってるけどな」
そう言って笑うなっちゃんに、私も笑顔を返す。
そう、大切な人の笑顔が……私も見たいんだ。
「この人を幸せにしたい、そう思えた人に出会えたのは初めてだよ……っ」
「ふう……」
なっちゃんと繋いだ手を、もう片方の空いた手で包み込んだ。
すると、なっちゃんも同じように両手で私の手を包み込んでくれる。
「行きたい場所はなっちゃんのいる場所で、生きていきたい人はね………なっちゃん、あなたです……」
「っ……ははっ、そうか……」
嬉しそうな顔をするなっちゃん。
私の行きたい場所、生きていきたい人はあなたなんだって、この旅で気づいた。


