「ご、ごめんなさいっ。えと、あなたは……誰ですか?」
半ば脅迫されるように、自己紹介をする。
すると、男の人は一瞬キョトンとした顔をしてすぐに、
「ぷっ……ぶははっ、何だお前、そんな事聞くのにもじもじしてたのかよ!」
すぐに、爆笑されてしまった。
え、そんなに面白い事だった??
謎だ、なんだか未知の生物に会った気分。
あ、もしかしてこの人も……。
「もしかして、笑いのツボ浅い仲間ですか?」
「…………は?」
「え、私もすぐに笑っちゃうんです。だから、あなたも同じかなぁーと……」
「ぶっくく……やめろ、お前マジ、もう喋んな。腹痛てぇー、変な女だなぁ」
あぁ、やっぱり笑いのツボ浅いんだな、この人も。
なんだか、親近感が湧いてきちゃった。


