「ったく……この無防備が……」

「んー?」


なっちゃんが何か言ってる……。

あぁでも……眠くて仕方ない。

昨日はなっちゃんにドキドキしっぱなしだったのに、今はこんなに安心しちゃうなんて、不思議だ。


「起きろ、ふう」

「ふぁい………すぅ…」


起きろなんて、鬼畜だ……。

こんなに眠いのに、無理だよー……。


「……本当に、ほっとけねーヤツ。仕草の一つ一つ、可愛すぎんだよ……」


今、ありえない一言が聞こえた気がした。

それに驚いて、私はパチリと目を開ける。

すると、なっちゃんはギョッとした顔をした。