「ふう……」

「う、うん?」


なっちゃんが私の髪を撫で始めて、ついに心臓が爆発しそうになった。


「俺……こんなに大事だと思える女に会ったのは……生まれて初めてだ」

「え……」


まるで、私のことが好きみたいな言い方……。

こんな事言ったら、自意識過剰だけど……。


でも、なっちゃんの言葉の端々、仕草の一つ一つに、私がなっちゃんに向ける想いと同じモノを感じるんだ。


「すげー安心する。………離れたくねーって思うよ、ふう……」

「なっちゃん………」


なっちゃん、私も離れたくないって思う。

この旅が終わっても、ずっとずっとあなたの傍にいたい。