永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。




「じゃあ、頭は金目鯛の潮汁にするから、こっちに……」

「お、おう……」


金目鯛の頭を、昆布だしと、調味料で沸騰させた汁の中へと入れる。

白髪ネギ、三葉、柚子、酢橘に蕪……。

美味しそうな野菜と一緒にすると、それだけで食欲がそそられた。


「金目鯛の体は、可哀想だけど煮付けにしよう」

「ん、あぁ……」


砂糖とお酒をちょっぴり入れて、その中で砂糖を溶かす。

その過程を、なっちゃんは呆然と見つめていた。


「なっちゃん、どうしたの?」


さっきから、「おう」とか、「あぁ」とかしか言ってない。


不思議に思った私は、みりんと醤油、しょうがを入れて金目鯛を煮付けると、固まっているなっちゃんを見上げた。