「どんな無茶しても、コイツに海を見せてやろうって、自分なりに決意してここまで来た」
「なっちゃん……ありがとう」
そんなふうに考えてくれてたんだ。
それに、胸が温かくなっていく。
だけど、無茶だけはしてほしくないから、その温かさに、少しだけ切なさも混じっていた。
「今でも、その気持ちは変わんねぇ。だけど……もう一つ、旅を続けたい理由が、俺にも出来た」
「もう一つの理由……?」
「あぁ、お前が一緒に探そうって言ってくれた……俺の生きる理由を探すことだ」
そう言って、なっちゃんが私を見るのが分かった。
それに気づいて、私も隣に座るなっちゃんを見つめる。
近い距離で、なっちゃんの優しい微笑みが視界いっぱいに広がる。
ートクンッ
心臓が、大好きな人にときめいて跳ねた。


