具体的な答えは見つからないけど……。
今は、少しだけ希望が見えた気がした。
「そっか……文さん、すげー強いっすね」
いつの間にか砕けてきたなっちゃんの言葉に、文さんがどれだけ心の優しい人なのかがわかる。
人に壁を感じさせない、信頼のできる人だ。
「ふふふ、あなた達も答えが見つかるといいわね」
「あ……はい」
やっぱり、文さんにはバレバレだったみたい。
私たちが何かを抱えて、ここまで来たことに。
だけど、それをあえて聞かずにいてくれるから、心が救われた。
「さぁ、冷めちゃうわね。ほら、たくさん食べてね」
「ありがとうございます」
そう言って勧めてくれる文さんに、心から感謝した。


