「なっちゃん……なっちゃん」
私は、少しだけなっちゃんの体を揺する。
すると、そのまつ毛が揺れた。
「んん……う、ふう……?」
ゆっくりと持ち上げられた瞼からのぞく双眼が、私を探す様に揺れた。
まだ、意識がハッキリしないのかな。
そうだよね、熱が38℃近くあったんだもん。
こまめに額のタオルも取り替えてるけど、体温はやっぱり高いままだった。
「ふう……どこ、だ……」
「なっちゃん、ここにいるよ」
不安げにさ迷う手を、すぐに掴む。
すると、なっちゃんはホッとしたような顔をした。
「そこに……いたん、だな……」
「うん、ずっと傍にいるからね」
「あぁ……あり、がとな……っ」
なっちゃん、苦しそう……。
病院から、ここまでまともに休めなかったし、無理が祟ったんだ。


