「なっちゃん、熱がっ……」
「ふうっ……いいな……絶対、に……誰も、呼ぶな…」
「なっちゃん……」
なっちゃん、馬鹿だよ……。
そんなこと、念を押さなくても………。
………私、なっちゃんのお願い、断れないんだから……。
なっちゃんは、私が断れない性格だって分かってるから、こうやって私に言い聞かせてる。
「いい、な………」
「なっちゃん!!」
そのまま、力尽きるように目を閉じたなっちゃんを、慌てて揺する。
すると、僅かに呼吸をしているのが分かって、安堵した。
「なっちゃんは誰にも言うなって言ってたけど……」
なっちゃんをこんな所に放っておけない。
せめて、どこか、寒さをしのげる場所は……。
そう思って周りを見渡すと、近くに明かりのついた木造平屋の家を見つける。


