「ふ、うっ……」
驚いたように私を見つめているなっちゃん。
私をいつでも優先してくれた。
優しくて、強くて、私の心をこんなに動かす……。
ーーーー好きだ、なっちゃんが。
自覚すると、洪水のようにどっと溢れる想い。
「大切なんだよっ、なっちゃんがっ……だから、もう……っ」
ごめんほのかちゃん、だけど私……。
生きていきたい人を見つけてしまった。
この人を蔑ろにしてまで、旅を続けようとは思えないよ…。
「っ……俺のことを想うなら、頼むからっ……終わらせんなっ」
「なっちゃん……っ、どうして、そこまでしてくれるの…っ?」
体は、病魔に蝕まれていく、その怖さは、私にも痛いほどに分かるよ。
だから、なっちゃんが命をかけて私の願いを叶えてくれる理由が分からないんだ。
「今の俺は……っ、ふうの願いをっ、叶えるために生きてんだからっ。やっと、見つけられ……そう、なん……だよっ」
「なっちゃん………?」
ぼんやりとした顔をするなっちゃん。
意識が、ハッキリしていないのは、見ていてすぐに分かった。
その手を握れば、冬空の下なのに熱くて、驚く。


