「やっと、ここまで来たんだ……」
目に焼き付けるように、月を見つめる。
今ここで見上げる月は、病院の窓から見る月より、はるかに近くに感じた。
「ほのかちゃん、私……ほのかちゃんとの約束、叶えるから」
あの月から、ほのかちゃんが見守ってくれている。
そんな気がして、声をかけた。
「たまに不安になるんだ……私。ちゃんと、ほのかちゃんに胸張って生きれる私でいるかなって……」
そうなりたいとは……思ってるよ。
今までたくさんの人と出会って、別れも経験して……。
絶対なんてないから、後悔ないようにって、そう思えるようになった。
だけどまだ……お父さんとお母さんの事を思い出して不安になる。
なっちゃんの事も、ちゃんと守れるのか、私はもっと強くなれるのか……とか、たくさん悩んじゃうんだ。


