「なっちゃん……」
「ふう………」
なっちゃん、泣きそうな顔してる。
きっと、1番辛い過去を思い出してるんだろう……。
お母さんの命を犠牲にした自分が、生きることを望んでもいいのかなって、不安なんだ。
「…………なっちゃん、私は………なっちゃんが傍にいてくれて、外に飛び出す勇気をもてたよ」
私は、なっちゃんの服の袖を掴んだ。
すると、なっちゃんは私をジッと見つめる。
「なっちゃんは、自分が生まれたことを、罪みたいに言うけど……」
私は、なっちゃんがいてくれて……本当によかった。
行きたい場所に行く、生きたい人と生きる。
1人だったら、自由になりたい、そんな夢をきっと……何もかも諦めてたんだと思う。


