「夏樹の目的ってなんだ?」
「俺は、手術から逃げるためにここまで来たんすよ」
なっちゃん……。
なっちゃんは、この旅が終わっても……生きるための治療はしないの?
ズキンッと、胸が痛む。
これは、病気の時の痛みとは違う。
失うことを恐れた痛みだ。
「なんか、訳ありみてーだなぁ……」
そう言って、克基さんがチラリと私を見る。
え、克基さん……?
「おい夏樹、何があったかは詳しく聞かねぇが……」
険しい顔で克基さんがなっちゃんを見据えた。
「お前、ちゃんと風花ちゃんの事守れんのか?」
えっ………??
まさか、私の話になるとは思わなくて、目を見開く。


