「よぉ、お前入院してたんじゃねーのかよ?」
「抜け出して来たんすよ」
「はぁっ!?おま、大丈夫かよっ」
心配そうになっちゃんの体をぺたぺたと触る男性。
それを呆然と見守っていると、男性の視線が私に向いた。
「そっちの子は!?お前、病院抜け出して女の子と一緒とはどういう事だぁ?」
「それは、事情が……」
「イチャコラしてる場合じゃねーだろっ、まずは体を治せっ!!」
イチャコラ……。
なんだか、申し訳なくなってくる。
そういえば、なっちゃんの髪型はバイト先の店長の影響って言ってたけど……。
もしかして、この人が……。
「だから、店長……」
「よし、今すぐ病院戻るぞ、送ってやるから!」
あっ、やっぱりこの人が店長だったんだ。
店長さんもなかなかにイカツイところを見ると、なっちゃんの髪型がこうなったのには納得できた。
「店長、俺の話を聞いてくれって」
「車で行くか!」
「……………」
すごい、あのなっちゃんが何も言えずに黙り込んだ。
ある意味店長さんはすごいかもしれない。


